2016.2月 1THB=3.2円 1,000キープ=13.9円
この記事の目次
はじめに
チェンコーンではメコン川を眺めながらゆっくり過ごしました。観光としては 町ブラとチェンライにある白いお寺(ワット ロンクン)を見に行った程度。ほのぼのタイムを過ごし 英気を養いました。そして いよいよ次の国ラオスへ向かうことに。
そんな今回は タイ北部 メコン川沿いの町チェンコーンから 国境を渡りラオスの世界遺産の町ルアンパバーンへ移動の様子。途中でハプニングがありながらも のんびり非日常感を味わえる スローボートでの移動となったのでした。
チェンコーン-ルアンパバーンへの移動方法
私たちが滞在した宿ではありませんが 事前にスローボートのチケットを確保しておきたい場合は こちらの宿でも購入することができます。
上記の宿に貼ってあった案内板と価格です。こちらでは 1,250THB(4000円)/1人。それに対して 現地で自分たちでチケットを確保すると 220,000キープ(3,058円)程度という情報があったため 私たちはこちらは利用しませんでした。
移動方法は主に3つ
・長距離バス:1番安いが 悪路との噂。
・スピードボート:1番高価だが 早く着く。転覆の可能性あり。
・スローボート:料金は上記2つの間で 1番時間がかかる。
長距離バスで移動
チェンコーンの町からルアンパバーンへは長距離バスで12-14時間程度。料金850THB(2720円)で移動可能です。また 自力でラオス側で長距離バスに乗る方法もあります。その場合は ラオス側のイミグレ通過後 ソンテオに乗りフエサイの長距離バスターミナルへ移動。そこから 長距離バスでルアンパバーンへ移動することができるみたいです(ラオスのイミグレ通過方法は 次項参照のこと)
また チェンマイやチェンライなど 主要都市からは国際長距離バスが出ている(チェンコーンに寄らなくても良い)可能性があります。今回 僕たちは使用していないため この程度の情報しかありません。すみません。
チェンコーンからラオスのイミグレを通過しフエサイまで
タイ-ラオス間の国境は チェンコーンから南へ12km程離れた 第4友好橋にあります。以前はチェンコーンからフエサイまで渡し船で国境を渡れたようですが 現在旅行者は第4友好橋を渡らなくてはいけません。
私たちの宿泊した宿は 送迎サービスがあったため 宿のオーナーに50THB(160円)/1人で国境まで送ってもらいました。タイ側のイミグレはすんなり通過できると思います。その後 ラオス側のイミグレへは専用バスで移動し 料金20THB(64円)/1人。
ラオス側イミグレではイミグレーションカードを記入し パスポートチェックに並びましょう。欧米人は アライバルビザ取得のためビザカウンターに並びますが 日本人は 15日以内の滞在ならビザは不要です。間違わないように注意しましょう。ここで 土日祝日や時間外受付の場合(平日6:00-8:00,16:00-22:00)10,000キープ(139円)/1人の時間外請求があります。これは ラオス入国時の決まりのようなものらしく 素直に支払いました。
えだ旅35カ国目のラオスへ入国。国境を越えると 次の国はどんな感じだろうとワクワク...
イミグレ通過後は ソンテオに乗りフエサイの町へ向かいます。長距離バスターミナルも スピードボートやスローボート乗り場までも 料金は一律100THB(320円)/1人or 25,000キープ(348円)/1人でした。
タイ側のイミグレと ラオス側のイミグレをピストンしているバス。第4友好橋の上を走るだけなのに 無駄に綺麗で笑ってしまいました。
車内の様子はこちら。
スピードボートで移動
フエサイの船着場より 6時間でルアンパバーンを目指します。スローボート料金+1,500-2,000円程度と記憶していますが 念のため 詳細は現地確認でお願いします。
8人乗りのスピードボートは ライフジャケットとヘルメットが着用必須らしいです。何故かというと スピードボートは乾季の時期に何度か転覆したことがあるみたいです。僕たちは そんな恐ろしい状況で6時間過ごすことは出来ません。
また 屋根が付いておらず 直射日光を浴び続ける可能性があります。それも辛いと思い スピードボートは選択肢には入りませんでした。
スローボートで移動
スローボートは フエサイの船着場より 1泊2日かけてルアンパバーンを目指します。料金はフエサイ-パークベン間は11,000キープ(1,529円)/1人 パークベン-ルアンパバーン間も11,000キープ(1,529円)です。フエサイ-ルアンパバーン間は22,000キープ(3,058円)/1人かかります。
こちらはスローボートと言いながら80-120人が乗り込むことができる船。屋根がついており 直射日光はだいぶ避けられます。また よほどのことがないと転覆ということにはならないかと思います。
なお 途中パークベンという小さな町で1泊しますが パークベンでの宿選びや宿泊費は スローボートの料金には入っていません。このため 自力で探すことになりますが パークベンには宿もそれなりに多く 船着き場には客引きがたくさんいるので 心配せずに大丈夫です。値段と宿の雰囲気を聞いて 気に入ったら宿泊しましょう。パークベンでは 大体の安宿がダブルルームで100,000キープ(1,390円)/1泊前後。私たちは 交渉してダブルルームを80,000キープ(1,112円)/1泊で宿泊しました。
今回はメコン川を優雅に船で下ろう。時間はあるしね ということで 僕たちはスローボートを選択しました。
チケットの購入方法
チケットは 旅行代理店やチェンコーンのホテルなどで購入することが可能です。その場合は 少額のマージンを取られる恐れがあります。
僕たちは フエサイの船着場近くのチケットオフィスで購入しました。その場合 パスポートの番号を控え書に書く必要があります。すぐに番号が分かるようにしておくとスムーズです。
この階段を上って 左手にチケットオフィスがあります。
こちらがチケットオフィスです。
出発までの様子
船着場近くには 簡易的な食堂やショップがあります。ラオスの美味しいサンドイッチを購入して腹ごしらえをするなり 船に持ち込む飲み物(ビールなど)を購入し 出航まで時間をつぶすのも良いと思います。
なお スローボートのチケットには座席が書いてあり 形式上は座席指定になっているのですが 座席番号はシートに番号が書かれた 手作り感あふれる紙が置かれているのみ。また 2人分のチケットを購入しても 上から番号がふり分けられているので 前列と後列の端と端のシートになってしまうこともあったり...このため 好みの座席番号ではなかった人たちが 違う番号の紙をシートに置いて こっそり席を替わってしまったりもします。
このため スローボートを利用する際は 早めに乗船し 席を確保するようにしましょう。これで 今後のスローボートでの快適さが左右されると言っても 過言ではありません。ここは気合いが大切です(笑)!!
船内の様子
大きい船内は 椅子は車のシートを取り付けた簡易的なものです。しかし 車のシートだったためか 思いの外座り心地が良く 腰やお尻が痛くなることは無かったです。
また 船尾側には売店やトイレがあり ビールやカップラーメンなども購入できます。
そして 客層はほぼ欧米人でした。このような場所での欧米人は 上手な楽しみ方を知っているなーといつも感心します。僕たちが把握できた中で 日本人は2組だけでした。
みなさん 各々に楽しんでいます。席が近かったドイツ人やスペイン人ご夫婦 スイス人カップルなどと談笑しながら 船旅をスタートさせました。
欧米人の方には スローボートクルーズが人気です。ご年配の方などもいて びっくりしました。
1日目
12:30 フエサイ発
フエサイの船着場近くで買ったBeerLao(ビアラオ)10,000キープ(139円)/1本。さっぱりとした喉ごしで グイグイ飲めちゃいました。
タイ-ラオス間をつなぐ第4友好橋。これにより 中国からラオスを通り タイまでの幹線道路(?)ができ 物流や観光客が多くなったとのことでした。そのためか チェンコーンには中国の観光客の方が多くいらっしゃいました。
地球の歩き方を読みながら ほのぼのタイム。
川岸の市場。メコン川沿いに暮らす人々の生活も観ることができます。
18:30 パークベン着
1日目は 合計6時間のクルーズとなりました。
2日目
9:00 パークベン発
パークベンの町で 船で食べる朝食をゲット。そぼろのサンドイッチでしたが とても美味しかったです。15,000キープ(209️円)/1本。ラオスは1950年代までフランスの統治を受けていました。このため フランスパンがとても美味しいです。
そして やっぱりビアラオを飲む。船の中では瓶ビールでした。12,000キープ(167円)/1本です。村で買い忘れても大丈夫です。船の中で買えます。
メコン川沿いには 水牛がたくさん。100匹を越えたあたりで数えるのをやめました(笑)
そして また飲む。トイレも付いているので心配なく飲めます。
2日目も のんびり優雅な船旅を楽しんでいると 突然"ガリガリガリ!!!"と船底が擦れる音が...何事もなかったように船は進むものの 1時間ほど経ったところでスタッフの動きが慌ただしくなりはじめました。
その後 スローボートは何のアナウンスもなく 静かに川岸へ停泊。船底を開けてみると まさかの大浸水...
人の手で押さえていないと どんどん水が入ってきてしまう状態。手際よく直していくあたり "これが初めてではないな"という感じ(笑)
そんな中 欧米の方はハプニングをチャンスに変え メコン川を楽しんでおりました。さすが(笑)!
ここでは 簡易的な修理をすること1時間弱。なんとか修理を終え 再び出発しましたが "これぞラオスクオリティー"と体感する出来事となりました。
夕飯のおかずを取りに来ていたおじさま。勇ましいです。
ルアンパバーン近くのパークウー洞窟。1泊2日のクルーズももうすぐ終了です。
ルアンパバーン到着
18:00 ルアンパバーン着
浸水被害から数時間。無事にルアンパバーンへ到着。2日目は 合計9時間のクルーズとなりました。
到着した船着場から ルアンパバーン中心部までは少し距離があり 10,000キープ(132円)/1人でソンテオに乗車し向かいました。この頃から ラオスはちょいちょい小銭を取っていくなという印象になるのでした(笑)
関連地図はこちら↓
最後に
1泊2日のスローボートの旅。カリブ海の華やかなクルーズとはまた違う メコン川とともに生きる人々の情緒を感じられるクルーズで 僕たちは十分に楽しむことができました。ハプニングも旅の醍醐味と思って 時間に余裕があり ゆったりとした旅をされたい方には 1度はお試しいただきたいクルーズです。
でも "もう1度乗れ"と言われれば 他の交通手段を探すと思います(笑)
勝法