この記事の目次
はじめに
ここのところ 少しづつまとめている "持ち物全般について"
今回取り上げるのは 旅の想い出を記録に残すためのカメラについて。
一眼レフにミラーレス一眼 コンパクトデジカメ ウェアラブルカメラなどなど...いざ カメラ選びをするとなると 選択肢もいろいろ。
そして きっと この機会を逃すと もうなかなか行く機会がないであろう世界一周。普段の日常であれば スマートフォンのカメラでもいいけれど 今回ばかりは綺麗な想い出を残したいと思うもの。
そこで今回は 私たちが旅に選んだカメラと 世界一周をしてみて感じたカメラ選びのポイントについて まとめてみました。
カメラがあまり得意ではない私なので 機能やメーカーを比べてうんぬん...というよりは あくまでも "使ってみてどうだったか"という実体験をもとに書いていきたいと思います。 1つのケースとして 参考にしていただけると嬉しいです。
私たちが選んだカメラ いろいろ
まずは メインカメラについて
もともと 旦那さんがNikon(ニコン)の一眼レフ(以下 一眼)を持ってはいたものの 重さと大きさが気になって(あとは 古さもあったのですが(笑)) 徐々に出番がなくなることに...
世界一周に出発する前は 自転車で旅に出たり トレッキングをしたりしていた私たち。このため カメラを身につけて短期の旅に出る機会は時折あったことから "やっぱり 旅の記録はちゃんと残したいね"という話になったのでした。
そして 何度も家電量販店に足を運び どれにしようか悩んだ結果...選んだのがこちらのミラーレス一眼(以下 ミラーレス)でした。
OLYMPUS(オリンパス) OM-D E-M5
まず始めのおすすめポイントは その軽さ(本体部分の重さ:373g)と防塵防滴という性能。このため アウトドアで使う時にも 細かいことを気にせず どんなシチュエーション(水中は不可です(汗))でもガシガシ使えてしまいます。1週間程度かけての 少しハードな登山の時にも大活躍だったため 使い勝手の良さは折り紙付き。
それに加えて 画質も1,605万画素と カメラ素人の私が使うには十分な細やかさ。ポスターサイズに広げて 部屋にどどーんと飾りたい...なんていう方には もっと画質の細かいカメラもあるかと思いますが 私たちは額縁に入るサイズで部屋に飾れれば満足。
しかも そんな充実の性能とは相反する カクカク好き(丸めのフォルムが苦手...)の私たち好みのレトロな外観♡
このカメラを購入してから 世界一周に出発するまでに2年程の年月が経過していましたが それでも揺るぎませんでした。
"世界一周に持っていくカメラはこれしかない!" という気持ち。
実際に 世界を一緒に旅してみても 光と色をしっかりと取り込んでくれるため とても美しい写真を撮ることができ 撮れた写真を見た時の "わぁ..."と嬉しく思ってしまう気持ちは OM-Dを触り始めた当初から 世界一周中も変わることはありませんでした。
なお こちらのモデルは今では廃盤となっており 後継機種が発売となっています。
そんな OM-D E-M5の後継機種はこちら↓
ただし この段階で 世界一周に持っていくことに1つの不安が...
それは レンズの長さでした。
私たちはOM-D E-M5を購入していたのですが レンズの長さが ズームをしていない状態でも長ーい...このため 登山中に岩でレンズを"ガリッ!"としそうになるなんて ひんやり体験をすることも。
このため 世界一周に向けてバージョンアップすべく 出発する前に 他の純正レンズに交換をしていくことに。
レンズ交換にかかった費用は 40,000円程度。世界一周前の いろいろと入り用の時期には痛い出費でしたが...その結果 写真を撮りたいときにカメラの出し入れがスムーズな快適さに加え 大きさがコンパクトになることで目立ちにくくなり 防犯面からもレンズを変えておいて良かったと感じました。
次に ウェアラブルカメラについて
メインで持っていくカメラは決まったから あとはお互いのIphoneで簡単な記録をすることにして...なんて考えたりもしたけれど 出発前に気になり始めたのがウェアラブルカメラ。
ウェアラブルカメラとは かの有名なGoPro(ゴープロ)に代表される 身につけてアクティビティに参加できてしまうカメラ達のこと。
これです(笑)↑
よりスピード感や立体感を感じられる広角の美しい映像。
しかも 防水機能で 海の中でも気にせず撮影できてしまう。
これは...こんな機会はめったにないし...
ゲットしておくしかない♡
というわけで選んだ ウェアラブルカメラがこちら。
SONY(ソニー) アクションカム
GoProとどちらにするか 散々悩んだ結果 "もし これを使ってみていい感じだったら GoProを買うか考えよう"という無理やりの理由付け。なんとか お互いのGoPro熱を押さえ込んで アクションカムをお持ち帰り。
こちらは数年前のモデルになるため 今では廃盤となっていますが 本体部分の重さ:92gという軽さは 初めて手に持った時に衝撃的に軽く感じました。
当時 GoProではなくこちらを選んだ理由は ①持ちやすさを考えたフォルムのため ケースに入れずにそのまま使える ②ケースに入れないため 音質がクリアに録音される ③GoProに比べて少しリーズナブル(にも関わらず 購入時に防水ケースがセットで付いている) というところ。
そして 夏休みを利用して 自転車旅のおともに連れて行ってみたところ とても使い勝手が良く 映像にも満足したため そのまま世界一周にも連れていくことになったのでした。
そんな アクションカムの後継機種はこちら↓
なんと 今では4Kの動画が撮れてしまう ハイスペックなフラッグシップモデルまであるとのこと。"そんな画質いるのかな...?" なんて つい思ってしまう 4K対応のテレビを持っていない私(笑)
そんな フラッグシップモデルはこちら↓
よーし 世界一周に連れていくカメラは決定!
これにお互いのIphone各1台を含め 世界一周中は計4台のカメラでやりくりしていくことに決まったのでした。
それにしても "こんな機会はめったにないし..."という魔法の言葉。
この言葉を使って 世界一周前にちょこちょこ散財した気がします(汗)
世界一周でのカメラ選びのポイント
上記のカメラを選んで 実際に世界一周に連れて行ってみると 良かった点や悪かった点がいろいろと見えてくることに。
ここでは それらを踏まえた上で 世界一周におけるカメラ選びのポイントについて 振り返ってみたいと思います。
その① 重さはより軽いものを
世界一周の旅の中では 短期の旅行とは違い 重い荷物を持ち運ばなければいけないシチュエーションがたくさん。また 徒歩での移動も多くなるため "何分歩いているんだろう?" なんていうこともしばしば。
そんな時 カメラの重さはじわじわと 首や肩を辛くさせていきます。
カメラの重量が重くなると その分機能が良くなることも多々ありますが 重量に比例してサイズが大きくなってしまうことも。
そうすると どうなるか。
だんだんと カメラをバックから取り出すことが 億劫になってきたりするんです。
せっかくの貴重な体験。
そんなことで 写真を撮る機会を減らしてしまってはもったいない。
このため 機能を重視することも大切ですが ご自身の体力やカメラの技術(どこまでの機能が必要か?)に合わせて 適切なカメラを選択することが大切です。
その② レンズは本当に必要なものだけを
これはズバリ 私の実体験で
"単焦点のレンズを持ってきていれば良かった..."
そんな風に 何度か後悔してしまったんです。
その理由は 世界の絶景を撮ることも好きなのですが 海外での日常の記録を残すことの方が 興味があると分かったから。
このため その地域の食べ物だったり かわいい雑貨だったり 何かを見た時の旦那さんの表情だったり...そんな 近くにある被写体を 魅力的に撮ることのできる 単焦点レンズも持っていけば良かったなぁと。
逆に サバンナで動物を撮影したい場合は望遠レンズが必要になったり 広がりのある景色を撮影したい場合は広角レンズが必要になったりします。
これらは 後から海外で買い足すこともできなくはありません。しかし レンズを買うなら 日本の方が種類も選べて 価格もやっぱり安いです。このため 海外で自分がどんな写真が撮りたいのかを事前に考えておき 必要なレンズを選んでおけば 旅の写真の楽しみも広がるかと思います。
何より 不必要なレンズを持ち歩く 手間もコストも省けます。
その③ 修理や買い直しを考慮して選ぶ
旅の途中までは 大きなトラブルもなく 順調に旅の思い出を残してくれたOM-D。しかし ついにトルコでレンズが故障し 使えなくなるというトラブルが発生。それでも 次に向かうのは 電気屋さん街もあるイスタンブール。このため 少し安心していたんです。
ところが...イスタンブールに着いてみて分かったのです。
なかなか OLYMPUSの修理ができるお店がないということに。
しかも OLYMPUS製品を売っているお店も少ないということに。
海外に出てみると びっくりするくらいのシェア率を誇るのが "Nikon"と"Canon"の一眼。大都市であれば この2つのメーカーの一眼や一眼のレンズは修理ができたり パーツを購入できるところも多いのですが...OLYMPUSはまだまだでした(汗)
このため 万が一の場合を考える場合は この2つのメーカーの一眼にしておくと その後の対応の幅が広いと感じました。
その④ 防犯面を考慮して選ぶ
海外では カメラは高級品。
カメラ1つを盗難して転売することで 何カ月ものお給料分の収入が得られる国もあります。
そう考えると カメラは狙われても当然。旅人仲間でも カメラを盗まれた人は数知れず。
そんな時 防犯面を意識して 私たちができるカメラ選びのポイントは "カメラが目立たないようにすること"。具体的には ①カメラをコンパクトな物にする ②メーカー名が目立たないようにする ということ。
この中で 購入時にできることは カメラのサイズ選び。サイズの大きいものだと 写真を撮っている時に どうしてもカメラが目立ってしまうことになります。このため "できるだけサイズを抑えたカメラを選ぶ" という視点も加えて もう1度カメラ選びをしてみてはいかがでしょうか。
その⑤ 価格を重視し過ぎない
動画や水中での撮影用に持っていったアクションカム。旅の初めには いろんなシーンで動画を撮ることができ しかも音質のクリアなため "やっぱり アクションカムにして良かったね"なんて話していた 私たち。
しかし ある日 水中の撮影をしている時に異変が...
"ケースの中に水が入ってない??"
そうなんです。
付属で付いてきた 防水ケース。
旅が始まり わずか数ヶ月で水漏れするようになったのです。
これは この製品がたまたまなのか。夏を追いかけるような旅をしていたため 暑さでパッキン部分が変形してしまったようで...これじゃあ 水中撮影できないと気づいた 真っ青なカリブ海(泣)
しかも 海外のウェアラブルカメラの主流はGoPro。
よって アクションカムの防水ケースを探すも なかなか見つからない。
そして 最終的には画質も荒くなってしまい バックパックの奥底で眠る存在に...何度 GoProを買いたい気持ちと葛藤したことでしょう。
そんなGoProも 今や"HERO5"になっているようです。家電の進化のスピードに 全くついていけていません(笑)
こちらが GoPro HERO5↓
現在のものは性能も向上しているかと思いますが...少しのリーズナブルさから 第1希望ではないカメラを持って行き 使えなくなった時の気持ち。"なんで GoProにしなかったんだろう..."と思わずにはいられない この気持ち。
これから旅に出る人たちには この気持ちは味わって欲しくないと思います。
私たちの考えた結論
・万が一壊れた場合の修理やパーツの買い直し
・レンズの種類の豊富さから 画質やイメージにこだわりのある方
→NikonやCanonの一眼がおすすめ。
・軽さやサイズの小ささからの 携帯のしやすさ(写真を撮ることを億劫に感じにくい)
・撮影時に目立たないことでの 防犯対策に重点を置かれる方
→ミラーレスがおすすめ。
レンズのトラブルにより イスタンブールを右往左往したけれど...私たちは 旅の最中にいつでも気軽に写真が撮れる ミラーレスのOM-Dを持って行くことにして 本当に良かったと思いました。
最後に
写真にそれほど興味のない方は カメラ選びにそこまで神経質になる必要はないかと思いますが(そういう方の場合は コンパクトデジカメがおすすめ) もし少しでも興味のある方は カメラは選びは妥協せず 好きな物を選ぶのが良いかと思います。それは 日本では見られない景色 日常 人の表情を見ているうちに 段々と写真を撮ることが楽しくなってくるから。
カメラ初心者の私でも カメラを持っていない時に撮りたい物に出会うとテンションが下がってしまう...それくらい カメラを持ち歩くことが 日常の中の当たり前になってしまいました。
とは言っても 実際に目で見た景色が1番美しいのは間違いないと思うので ファインダーをのぞくのもほどほどに...実際の目でも 世界を楽しんでもらえたらと思います。
それでは 素敵な旅のおともが見つかりますように。
江里