はじめに
ハシラビットでは サハラ砂漠ツアーを堪能した 僕たち。
素晴らしい景色と居心地の良い宿。
毎晩 目の前に広がる 満点の星空。
そんな 離れたくなくなる要素満載のハシラビットでしたが この先にはずらすことのできない予定が...それは 世界一周中に必ず参加すると決めていた ドイツのオクトーバーフェスト。このため ついつい予定よりも長く滞在しがちな僕たちですが 予定通り 次の場所へ向かうことに。
そして 次に訪れたのは トドラ渓谷という場所でした。
"トドラ渓谷って何があるの!?"
そう思った方も多いのではないでしょうか。
トドラ渓谷は モロッコにあるとても小さな田舎町で 自然豊かな景色が広がっています。そして 何より"ロッククライミングの聖地"と言われている場所なのです。
日本では 夫婦で登山をしたり ボルダリングを楽しんでいた僕たちは ロッククライミングの聖地でクライミングにチャレンジするべく トドラ渓谷を目指したのでした。
それでは 今回の旅の日記は 宿のスタッフのホスピタリティーが最高 海外でおもてなしを感じる トドラ渓谷編をお届けします。
今までの旅の日記はこちら↓
実際の様子(2015.09.05-09)
09.05
砂漠の村から 渓谷の村へ。
トドラ渓谷にやってきました。
こちら 高さ200メートル以上の切り立った断崖の渓谷で 別名「モロッコのグランドキャニオン」と呼ばれるみたいです。そして ロッククライミングのメッカ ヨーロッパのクライマーがこぞってくる場所。
そんなトドラ渓谷は 砂漠とは打って変わって 過ごしやすい気候。
宿にはテラスもあり ボーッと出来ます。ここでは 4泊の予定。
by 勝法
宿のホスピタリティーも良く 予約時からこまめなやり取り。チェックイン後に ウェルカムドリンク。そして お腹が空いてるだろうと パンとスープの軽食。食後の運動として 渓谷までのお散歩と周辺案内。夕食も食べ切れないほどのタジン。
モロッコとは思えない 「おもてなし」に 感動しております。
そんな宿は 「ゲストハウス アーモンド」
今年 4/18にリニューアルオープンしたばかり 内装も綺麗で申し分ないです。もし トドラ渓谷に立ち寄る際は オススメです。
by 勝法
(上記は 2015年当時の情報です)
砂漠の町からバスに揺られて トドラ渓谷へ向かうため ティネリールへ。
トドラ渓谷は ヨーロッパからの人が多く訪れる クライミングの聖地。
ティネリールの滞在宿のオーナーも ハシラビットのオーナーとは違うホスピタリティにあふれていて。到着してすぐに おいしいウェルカムミントティーや お腹が空いていないかとスープを出してくれて。トドラ渓谷まで 川沿いの道をトレッキングへ連れて行ってくれたり。
by 江里
ハイキング中は 野生のいちじくやアーモンド ザクロなどを見つけては教えてくれて 食べさせてくれたり 草でラクダを作ってくれたり。
水面がキラキラした川沿いを いろいろ話を聞きながら歩いていると 夏休みに田舎のおじいちゃんの家に行った時をなんとなく思い出しました。
その後は トドラ渓谷の岩場を少しだけ 登ってみたりして。
そんな 田舎の気のいいおじちゃんのような彼は 2013年のモロッコのクライミングチャンピオン(41歳の時にチャンピオンになったと言うから驚き! )。高い岩場を トレッキングシューズも使わずにすいすい登っていく姿に 感心しきりでした。
ここでは 流れる時間は とてものんびり...♡
by 江里
ティネリールの宿の共有スペース。
ここは まだリニューアルして間もなく 宿自体のインテリアがかわいいことに加えて オーナーが朝早くからまめにお掃除をしているので とても綺麗で快適。
同じくらいの広さのバルコニーもあって 日中はバルコニーでミントティーを飲みながら ぼんやりしてばかり...
by 江里
09.06
朝食のテーブルセッティング。
モロッコのお皿やティーポットが並んで いつも思わず "かわいい..."と思ってしまう。これに タジン鍋で作ったオムレツや 新鮮な果物などがテーブルに並びます。
ごはんはとてもおいしくて 空き時間にはミントティーを出してくれて... ハシラビットでも思ったけれど モロッコ人男性は女子力が高い。反省。
たっぷりの朝ごはんを食べ終わると お腹いっぱい。
1日元気に動き回れそう♡
宿は朝食 夕食が付いて タブルの部屋で 1人120dh(約1,450円)。
ここもあまりに居心地が良くて 大好きなスペインに戻るのも 躊躇し始めました(笑)。
by 江里
09.07
この日は 朝のティータイムの後 オーナーに連れられて みんなで月曜市へお出かけ。
市の中の食べ物屋さんで食べた 鯖のサンドイッチ。これで 1人分6dh(約70円)。旦那さんと2人でシェアしても満足なボリューム。
モロッコの食べ物は おいしくてリーズナブル。
by 江里
モロッコ風 玉ねぎの売り方は「トラックでどーん!」
勢いがありますね。
by 勝法
月曜市では 野菜や果物 靴や服などから 携帯電話や業務用のパン捏ね機まで...ありとあらゆる物が並んでいて。タジン鍋などのモロッコの調理グッズや モロッコの家具のお店が特にかわいくて 見ていて楽しかった♡
使い方がよく分からないものは 解説してくれたり いろんなお店で食べ物やお茶を試させてくれたり。
現地の人が一緒だと 2人で行った時では分からない発見が たくさんでした。
by 江里
09.08
トドラ渓谷での 最後の晩餐。モロッコ メクネス産のビールで。
by 勝法
ほんとに 居心地の良い宿でした。
09.09
ティネリールの宿のあまりの居心地の良さに 宿から一歩も出なかったり クライミングの聖地なのに クライミングをしないまま終わった ティネリール。
あんなに大好きだったスペインなのに スペインに戻らなくてもいいか...なんて 最終的に考え始めたりして。
あんなにモロッコに行きたくないと言っていた 自分。
世間知らずだったな。
モロッコ 良い場所過ぎる。
そんなわけで 去りがたい気持ちがたくさんのティネリールの宿も あと少しで出発の時間。今日の夜行バスでフェズに向かい 1泊したらスペインに戻ります✈︎
by 江里
とっても居心地の良かったトドラ渓谷。
地元民と一緒にミントティーを呑み 次の街へ移動です。
by 勝法
ティネリールからフェズへ出発する前に カフェでバスを待っている時に出会った子犬。
犬好きな私は "かわいい"と思って近づくけれど イスラム教では犬は不浄な生き物の1つ。食べ物をあげる人もたまにいたりするけれど。多くの人は 犬に"近づくな!"という風な扱いをして 追い払い方も犬好きな人は見ていられないだろう 物のような扱いをしたりする。
思想自体が違うから どちらが正しいわけでもないし イスラム教のことを少し教えてもらう機会があって 納得できる部分もたくさんあった。けれど 今回 モロッコを訪れて 犬への接し方には複雑な気持ちになって とても印象に残る出来事になった。
この子も 子供たちが連れて行ってしまったけれど 負けずに強く生きて行ってほしいな...という願いを込めて 記録。
by 江里
最後に
結局 クライミングの聖地を訪れたにも関わらず トドラ渓谷ではクライミングをしなかったという...やっぱりな展開な トドラ渓谷だったのでした(笑)。
そんな 特に何をするわけでもない 5日間。
トドラ渓谷は 僕たちの旅のスタイル "暮らすように旅をする"を有言実行できた場所の1つなのかもしれません。
とはいえ もし再訪する機会があれば 次回はぜひクライミングをしたいと思います(笑)!
今回の宿のHP: モロッコ トドラ宿 ゲストハウスアーモンド - todora-amande
それでは 次回の旅の日記は モロッコ最後の場所 迷路のような町を歩く 迷宮都市フェズ編をお届けします。
勝法 江里
<次回の旅の日記>
<前回の旅の日記>