2015年1月 1AU$≒95円
この記事の目次
はじめに
私たちの旅 1カ国目となるオーストラリア。
オーストラリアで必ずしようと決めていたこと。それはキャンピングカーで旅をすることでした。これは 世界一周を具体的に考え始めた頃から ずっと話題に出ていた 旦那さんの夢のひとつ。私たちの旅は 基本的にはバックパックを背負ったエコノミーなもの。それでも 必ずしたいと思うことに関しては 他を節約しても実行したいね なんて話していました。
オーストラリアは国土面積が広く 一定の期間がなければキャンピングカーでの旅は難しくなります。このことからも 今後なかなかトライできる機会がないだろうと考え 1ヶ月弱のオーストラリアに滞在の内 10日間をキャンピングカーの旅に当てることにしました。
今回は そんなキャンピングカー(以下 モーターホーム)の旅に向けて準備したことや 実際にかかった費用についてまとめてみました。
モーターホームの旅に向けて 準備したこと
準備項目はこちら
日本にいるうちに準備したことは
①国際免許証を作る
②モーターホームを取り扱うレンタカー会社にコンタクトを取る この2つでした。
では 次からは 実際にどんな風に準備をしていくかについてご紹介していきます。
具体的に どんな風に準備をすればいいの?
国際免許証を作る(2016/06/19現在)
国際免許証を作るのは 手続きなどが大変なイメージがあるかもしれませんが 必要なものを揃えて持って行けば(混み具合にもよりますが) 特に講習などもなく 10-15分程度でできてしまいます。
私も手続きに出かけるのがおっくうでしたが あっという間にできたので拍子抜けしてしまいました(笑)
国際免許証があれば 運転できる国はとても多く 有効期限も1年間と長いので 有効期限中は複数回使うこともできます。このため「時間がないから...」と諦めず 休日に少し早起きをして 手続きをしてしまいましょう。
準備するもの
・運転免許証(国内のもの)
・写真1枚(縦5cm×横4cm 無帽 正面 上三分身 無背景 枠なし 申請前6ヶ月以内に撮影したもの)
・パスポート等の渡航を証明する書類
・古い国際免許証がある場合は持参→その場で返却
・手数料:2,400円(現金で可:支払い後 その場で収入印紙に代えてくれます(東京都の場合だけかも?))
各都道府県によって若干異なる可能性があるので 念のため手続きに向かう前に各都道府県のホームページをご参照ください。
私たちが参考にしたのはこちら(東京都):
国外運転免許証取得手続(本人による申請) 警視庁
国際免許証を作る場所
・運転免許試験場(東京都の場合:府中,鮫洲,江東運転免許試験場):平日および日曜日の8:30-16:30(日曜日の11:30-13:00までを除く)
・運転免許更新センター(東京都の場合:神田,新宿運転免許センター):平日の8:30-16:30
・指定警察署(東京都の場合:世田谷,板橋,立川警察署):平日の8:30-16:30(11:30-13:00までを除く)
なお 平日とは祝日や年末年始(12/29-1/3)を除く日となるため 休日が土日の勤務の場合は手続きができる時間や場所が限られます。
私も世界一周の旅に出る前は 平日の勤務かつ年末ギリギリまで勤務していたため その他の準備(黄熱病の注射なども受けられる曜日が限られる)をしながら 国際免許の手続きを予定に入れるのが大変でした。このため 国際免許証を作る場合は(その他の準備もですが...) 早め早めに準備をされることをおすすめします。
注意すること
・古い国際免許証が残っている場合は 必ず持参して返却する
コンピューター上にデータが残っているため 返却していない場合は 新しい国際免許証が作れない場合も。特に渡航の日程が間近の場合は 他にもいろいろと準備があるので出直すのは大変。このため 以前作ったことのある方は 忘れないようにしましょう。
・運転免許証の有効期限が 旅の間に切れてしまわないかを確認
運転免許証の有効期限が切れてしまう場合は 免許更新研修も同時に受けることになります。このため 旦那さんは 40分程余分に時間が掛かってしまいました。また すぐに免許更新研修が受けられない場合(受付中に次回分が始まってしまう等)もあるため もし免許更新も行う場合は 時間に余裕を持って その他の予定を入れるのは控えめにしましょう。
なお その場合は 免許更新研修は受けられても 国際免許証の発行を行っていないところも多いので 二度手間とならないためにも 更新と国際免許証を同じ場所で行うことができる場所へ行くようにしましょう。なお 免許停止処分を受けている方や免許停止中の方は 国際免許証を作ることができません。
モーターホームのレンタルついて
モーターホームのレンタル方法
オーストラリアでは モーターホームの旅がとても身近な存在で モーターホームをレンタルできる会社や モーターホームの台数も日本とは比べものにならないくらい多いです。
このため オーストラリアのモーターホームのレンタカー会社の日本代理店もありますが ハイシーズンでなければ直接現地予約も十分可能です。また その方が金額を交渉して安く抑えたり 実際のモーターホームを見せてもらった上で検討できるので良いかもしれません。
実際に 私たちも 日本にいる間に日本代理店に連絡し 金額や条件などを含めて提示してもらいましたが 現地で直接レンタカー会社に行き 比較して決めたほうがリーズナブルだったため日本代理店はお断りしました。
その分 全て英語でのやり取りになるため 2人して四苦八苦しましたが レンタカー会社のスタッフの方も英語ができない人の対応には慣れている印象で スタッフさんと知り合いにもなれたので 出発日も同じスタッフさんにいろいろと聞くことができ安心でした。
私たちは ハイシーズンの予約でも なんとか直接モーターホームをレンタルできましたが 選べる種類に制限があったり オートマ車の在庫がなかったり...このため 旦那さんは久しぶりのマニュアル車の運転を心配して YouTubeで運転のイメトレをすることに(笑)
このため ハイシーズンに予約をする方や 大人数の旅をする方 確実にオートマ車を選びたい方は 事前予約の方が確実です(結局 出発日にモーターホームを受け取りに行くと 価格変更なく2グレードもUP。しかもオートマ車に変更のサプライズが♡直接予約の良いところだと感じました。)
レンタカー会社について
モーターホームの大手のレンタカー会社は
Apollo(アポロ)
Britz(ブリッツ)
maui(マウイ) の3社があり 私たちはApollo社を利用しました。
この他 JUCY(ジュシー)社のモーターホームもしばしば見かけましたが オーストラリア全土で営業所が7カ所のみとなるため 長距離を走行することになるオーストラリアの旅を考えると ややサポート面で心配な部分があります。
たまたま 近所に営業所があるところに泊まっているのであればよいのですが 私たちのように東海岸を下るルートの場合は ケアンズ-メルボルン間で(寄り道をしたりはしたのですが)走行距離2,400km。仮に その真ん中あたりの場所でトラブルが生じた場合は 気軽に営業所に持って行くことは困難になります。
実際に キャラバンサイトに泊まっている際に夜間に不具合が生じ 翌日営業所に向かうと言っていた方もいたので そのような場合に営業所が多いのは安心につながります。また 大手のレンタカー会社の場合は 海外の旅行者にも慣れているため対応も安心でき 保証も充実しているのが嬉しいポイントでした。
Apollo社のHPはこちら:
Australia Campervan Hire from Apollo Motorhome Holidays
モーターホームの選び方について
次に 私たちがモーターホームを選ぶ際に 気をつけたことについて。
①適切な大きさのモーターホームを選ぶ
モーターホームは 人数に合わせてそれぞれ適切な車が決まっています。大きなモーターホームを見ると "かっこいい..."なんて少し憧れたりもしましたが 私たちは夫婦2人だったので 2-3人用のモーターホームの中からチョイス。
どの車が適切かはスタッフが提案してくれるので 予備知識がなくても安心です。
コンパクトながら ベッド 2口コンロ レンジ シンク 冷蔵庫 調理器具や食器一式がそろった 使い勝手の良い車内。
②トイレ シャワー付きか そうでないものかを決める
2-3人用のモーターホームの場合 トイレ シャワーのあるものと ないものがあります。私たちは どちらも付いている物を選ぶ予定でした(トイレを借りられるイメージがなく 借りるトイレのイメージも良くなかったので...)が ハイシーズンのためトイレが付いているモーターホームの在庫がないとのこと。このため どちらも付いていないものをレンタルすることに。
長距離の移動となるため トイレが付いていないのはとても心配でしたが...いざ モーターホームの旅をしてみると トイレはなくても問題ありませんでした。
というのも オーストラリアではモーターホームで寄り道をする場所(スーパー ガソリンスタンド ビーチなど)には必ずトイレが付いていること それらがない場所には公衆トイレがあり どこも手入れが行き届いているということかあります。
田舎道の脇にぽつんとあるような公衆トイレを借りたこともありますが 日本の公衆トイレよりも全然キレイでびっくり! なお 夜間はキャラバンサイトに宿泊するため シャワー トイレは完備されており トイレの心配はありません。
また トイレ付きのモーターホームの場合は 排泄物がタンクに溜まるため 適宜破棄をする必要があります。このため その一手間が要らなかったことはとても楽だったなという印象です。
雨の日は車内でおつまみとビール♡
③夏季の場合は 後部座席にもエアコンの付いたタイプを選ぶ
モーターホームでは エアコンの電源供給が 運転席部分:エンジンからのバッテリー供給 後部座席:充電器からのバッテリー供給に分かれています。このため 後部座席にエアコンがあれば キャラバンサイトに付いた際にコンセントで充電しながらエアコンを使うことができます。
しかし 後部座席にエアコンがない場合は エンジンを付けないとエアコンが効きません。この場合 キャラバンサイトでは夜間はエンジンを切るよう決まっているため 窓を開けただけではなかなか風が十分に入ってこず ドアを開けると虫が入ってくるので開けられず かなり暑いです...
2-3人用以外であれば 後部座席に独立してエアコンが付いているかとは思いますが 念のためレンタルの際に確認することをオススメします。
④行き先に合わせた車種を選ぶ
これは アウトバック(オーストラリアの内陸部にある 砂漠を中心とする地域)を走る場合ですが この場合は4WDタイプのモーターホームを利用することになります。
その理由として アウトバックの砂漠地帯を走るための足回りの安定感や 過酷な環境下で長距離を走行することになるため リッター車の継続走行距離では不十分なことなどが挙げられます。これらのことから 格安レンタカーでアウトバックに行った場合は 保険の適用外になるのでご注意ください。
その他
モーターホームの旅の前に「MAPS.ME」をダウンロード
MAPS.MEを使うと あらかじめオンラインで地図をダウンロードしておけば その後オフラインで現在地が把握でき 目的地までのルート案内や周辺情報(ガソリンスタンド レストランなど)も調べることができます。これがあれば 迷子しらず(笑)♡
このため モーターホームの旅だけでなく この世界一周の旅でずっと大活躍でした。もし 海外に旅に出られる方で 使ったことのない方がいましたらオススメです。
モーターホームの旅で MAPS.MEを使う利点:
①走っている途中で どこにガソリンスタンドがあるかが分かる
ガソリンスタンドが何十キロもない場所がたくさんあるため そんな場所で通り過ぎてしまうと大変!これは本当にありがたいです。
②どこにキャラバンサイトがあるかが分かる
ビーチ沿いに宿泊したい場合などに 住所からではなく 地図から検索できるのは嬉しい。運転で疲れてくると判断能力も下がるので...地図でぱぱっと決められるのは嬉しい。
オーストラリアのキャラバンサイトには どこもバーベキューコンロ完備。
ソテーなども美味しく出来上がります♡
③どこにビュースポットがあるかが分かる
走っている道の途中のビュースポットに寄り道できたり キャラバンサイトの近くにビュースポットがあるか検索したりできる。
なんて言いながら MAPS.MEを知ったのが 南米に到着してからだった私たち(笑)このため 私たちはカーナビを付けたのですが カーナビを付けると1日10AU$(950円:10日以上の場合はレンタル上限100AU$(9,500円))。
これがMAPS.MEをダウンロードすると無料になると思うと...素敵なディナー代くらいになったかもしれません(笑)
その他 世界一周におすすめアプリはこちら↓
実際にかかった料金はこちら
これらを含めて 私たちがモーターホームをレンタルするのに掛かった費用は
モーターホームレンタル代(保険代含む):10日間1,498.98AU$(142,403円) カーナビレンタル代:10日間100AU$(9,500円)
実際は この他にレンタル期間分の食費 洗濯代(細かいことですが...) ガソリン代 キャラバンサイト代:1泊34-42AU$(3,230-3,990円)が掛かるので けっこう出費はかさみます。
もろもろ合わせて 合計計2,672.99AU$(253,934円)/10日間
いやー かかりました(笑)!!
それでも 満点の星空や青い海を毎日好きなだけ眺められたことや 重いバックパックを背負って移動しなくてもいい開放感...なんと言っても やってみたかったことを実現できた充実感があったので 大満足のモーターホームの旅となりました。
実際のモーターホームの旅の様子はこちら↓
最後に
どこまでもまっすぐ伸びる道を 好きな音楽を聴きながら 時には今後のふたりについて話したりしながらドライブする時間。オーストラリアの大自然の中で 満点の星空を眺めながら食べる夕食。今振り返ってみると どの時間もキラキラとしていて またオーストラリアに行きたくなりました。
今回も 長文にお付き合いいただきありがとうございました。
それでは 今日も良い1日を。
江里