2回目となる「東京エクストリームウォーク100」に参戦しました。
こんにちは えだ旅(@edatabi_jp)です。
そこで 今回は「東京エクストリームウォーク100」後編として 実際の大会での様子(後半戦)を体験記としてまとめました。
「東京エクストリームウォーク100」前編はこちら。
また 記事の後半では 大会での各種計測結果(歩行距離/歩行速度/消費カロリーなど)や感想 後日に疲れを残さないための方法についてもご紹介していきます。
- 「東京エクストリームウォーク100」での様子
(71km地点: 横浜ポートサイド公園-ゴール: 築地 朝日新聞社) - 100km歩くとこんな結果に!!
(歩行距離/歩行速度/消費カロリーなど) - 簡単にできる 後日に疲れを残さないための方法
この記事の目次
「東京エクストリームウォーク100」ブログ体験記 前編はこちら
「東京エクストリームウォーク100」での前半戦のハイライトは 茅ヶ崎から江ノ島までの海岸線沿いのルートでした。
それにしても AS(エイドステーション)やCP(チェックポイント)間の長さよ...
ウォーキング大会初参加にして 100km大会を選んでしまったため あまりの距離の長さに「鬼ー!! 悪魔ー!!」と言いたくなるレベルでした(汗)。
その間 休憩場所や水分補給場所がないっていう...各自での持ち歩き前提としても マラソン大会との違いにびっくりです!!
そんな「東京エクストリームウォーク100」前半戦(スタート: 小田原城址公園から71km地点まで)の様子は こちらの記事をどうぞ。
それでは 今回は 後編として「東京エクストリームウォーク100」後半戦の様子からお届けしていきます。
「東京エクストリームウォーク100」ブログ体験記 後編
ここからは「東京エクストリームウォーク100」後半戦の様子をお届けします。
はたして 無事ゴールすることができたのでしょうか!?
「東京エクストリームウォーク100」後半戦スタート!!
2:27 鶴見線国道駅を通過
すっかり夜が更けてきた頃 右手に異様な雰囲気を醸し出す駅が現れました。
看板の明かりは点いているけれど 廃墟感の漂う「鶴見線国道駅」
なんでも ほぼ1930年開業当時のままの姿で 現在も利用されているそう。
入り口手前の壁に無数の凹凸がありましたが 気になって調べてみると 第二次世界大戦末期のアメリカ軍による銃痕なのだとか(汗)。
加えて 無人駅ならではの 誰もいない静寂感。
眠くなっていたところに 思わず目が醒める ちょうど良い刺激になりました(汗)。
それでは 気を取り直していきましょう。
2:42 鶴見駅周辺を通過
少し歩いて 先ほど通った国道駅のお隣 鶴見駅に到着。
歩き始めて もうすぐ18時間。
東京までの距離も スタート直後とは比べ物にならないほど縮まってきました。
地味に こういう道路標識に元気がもらえます。
第4AS到着(スタートから18時間25分/81km地点)
3:25 稲毛神社に到着
ようやく 第4ASに到着!!
こちらでは 飲み物に加え あんぱん1個 チョコレート1個+おせんべい1袋がもらえます。
とはいえ 大変申し訳ありませんが こちらでの写真は撮り忘れました。
というか 写真を撮っていないとを知りつつも 撮る元気がありませんでした(汗)。
それというのも 70km台に突入してから
- お腹を壊して 2度トイレに駆け込む
- 眠気がひどく 歩きながら眠る(眠りながら歩く??)
という状態がしばらく続き 満身創痍だったのです。
なお 眠気に関しては コンビニで「強強打破」を購入。
ちょっと眠気が軽くなったら儲けもの...
と試してみましたが 想像以上に功を奏して 眠気がすっきり!!
その効果から 後日「東京エクストリームウォーク42.195」でも利用しました。
普段 夜更かしをしない方には 長距離ウォーキング大会のおともに「強強打破」がおすすめです。
そして 休憩所を出る際 足のバキバキ具合に 毎回驚かされるのでした。
もしかして...終わるまで ずっとこんな感じ!?
4:01 多摩川を通過
ついに 多摩川を渡って 東京に上陸!!!
「東京都」と書かれた標識を見て 感無量です。
それにしても 神奈川県って 広いですね(汗)。
ここまで 想像以上に長かったです。
4:41 蒲田駅を通過
東京に入ると 聞き慣れた地名が多くなり 距離感が掴みやすくなりました。
おかげで どんどんゴールに近づいている実感があり 精神的にも少し気が楽になってきました。
とはいえ ここに来て「強強打破」効果が徐々に薄れてきました。
飲む前に比べると 眠気は軽いですが ずーっと動かないといけない状況での眠気は辛いものですね。
無理にスピードアップせず 慎重に距離を伸ばしていきます!!
5:08 大森町駅を通過
都内に入ってからは 駅同士の距離が近くなった気がします。
この頃には 周りに「東京エクストリームウォーク100」参加者はほとんどおらず マイペースに歩くことができました。
第3CP到着(スタートから20時間41分/89km地点)
5:41 鈴ヶ森道路児童遊園に到着
ようやく 第3CPに到着!!
こちらでは 飲み物に加え バナナ1本 チョコレート1個+おせんべい1袋がもらえます。
ここまで 仮眠はとらず 身体をセルフでほぐす程度の休憩しか取っていません。
まとまった休憩を取らなかったことが影響してか この頃には 2人とも足腰の不調を感じるように。
そんな時...
なんと!!
「無料鍼治療ブース」がガラガラに空いているではありませんか!!
ということで 2人でお邪魔してみました!!
- 問診票が手渡され 症状を記入
- テント内に案内される
- 施術部位により 簡易ベッドor椅子に案内される
- 鍼治療開始
こちらが 実際に記入した問診票です。
問診票に記入後 待ち時間5分ほどでテント内に案内されました。
そこで 鍼治療のスタッフの方に聞いてみました!!
症状に合わせて 丁寧に位置を確認しながら 鍼が刺されていきます。
その際 どうしても痛みは感じますが 鍼が細く 想像よりも痛みは軽かったです。
なお 1本ずつパッキングされた使い捨ての鍼で 衛生的にも安心かと思いました。
さっきまでの痛みは どこに行ったの!?
ということで 鍼治療後は かなり痛かった股関節が 嘘みたいに楽になりました。
あまりの効果に「もっと 早く試しておけばよかったね!!」と後悔するほどでした。
今大会に参加される際は ぜひ「無料鍼治療」を利用して 完歩を目指しましょう!!
股関節の痛みも軽くなったところで バナナで栄養補給です。
最後まで がんばって歩くのみ!!
6:22 東大井を通過
この頃から 道路標識が「東京◯km」から「日本橋◯km」に変化。
よりゴールに近づいている雰囲気が出てきました。
6:38 新馬場駅周辺を通過
辺りも明るくなってきて 眠気もすっかり取れました。
6:59 品川駅を通過
ようやく 品川駅に到着!!
この手前から 今大会の事前練習として行った「山手線一周ウォーキング」と同じルートになり 残りの距離がより具体的にイメージできるようになりました。
もうずいぶん 築地が近くに感じられます。
いやー よくここまで歩いて来たものです。
7:14 泉岳寺駅を通過
そして 泉岳寺駅前を通過。
こちらは 2018年「MINATOシティハーフマラソン」で走った場所。
その時の様子を思い出しながら 少しほっこりしつつ 足を進めて行きます。
7:45 増上寺を通過
やって来ました!!
東京のシンボルと言えば「東京タワー」!!
これで もう少し歩いたところを右に曲がれば いよいよ築地に到着!!
と思っていると...
「こちらを左に曲がってくださーい!!」という誘導の声が。
もしかして これから迂回する感じですか(汗)??
ちーん...まさかの「日比谷公園迂回ルート」へ突入。
築地までの距離感が分かるだけに この迂回は 少し(いやかなり)ショック!!
ここが かなりギリギリな戦いになってきましたね!!
8:46 築地市場を通過
そして 迂回の末 ついに築地市場へ。
迂回をして距離を稼いだ結果。
なぜか 手元のGPSでは すでに100kmを余裕で過ぎているという状況。
この数kmが 地味にじわじわ精神的ダメージを与えてきます(汗)。
8:48 朝日新聞東京本社前 最後の階段
そして ついに ゴール!!!
あぁ これが 噂に聞いていた「ゴール前の階段」ですね。
100km歩かせておいて 最後までしっかりドSな大会です(笑)。
いやー 良い!!
徹底してて 良い!!
登りきってみせようじゃありませんか!!
ゴール(スタートから23時間49分/100km地点)
8:49 朝日新聞東京本社 浜離宮朝日ホールに到着
ドSな階段をとぼとぼと登っていくと...
スタッフの方達の「あと少しでーす!!」という声援が響き ゴールテープが見えてきました!!
あと少し あと少し。
一歩ずつ 痛くて重い足を前に進めていくと...
ついに ゴーーーーール!!!
これまで いくつかマラソン大会に出ましたが 今回ゴールした時に初めて目頭が熱くなりました。
それだけ 本当に辛かったということ。
頑張ったということ。
今日と明日は 思いっきり自分を甘やかしてあげよう!と 心に誓った瞬間でした。
それにしても 人って 100kmも歩けるものなのですね。
これからも 自分で自分の限界を決めることなく いろんなことにチャレンジしていきたいと思いました。
ゴール記念品の受け取り
ゴールをすると その場でゴール記念品の受け渡しとなります。
- 完歩証
- 完歩Tシャツ(アンダーアーマー)
- シルバーネックレス(銀座TANAKA)
まずは 完歩証をゲット!!!
完歩Tシャツは 普段の練習にも使えそうなシンプルなデザイン。
ただ 男女共通サイズ(Sサイズまで)のため 妻にはややサイズが大きかった様子。
男女共通であれば XSサイズまで展開してもらえると嬉しいですね。
シルバーネックレスには 大会ロゴ+日付入り。
これは 良い記念になりますね。
ありがたいです!!
大会終了後「お疲れさま会」
ゴールの後は 月島の大好きな鶏肉料理専門店「チキンカントリー」でタンパク質補給。
- ローストチキンカントリー
鶏を丸ごと1羽ローストして 外はカリカリ 中はジューシー - 知覧どり黒焼き えびすにんにく
炭火で香ばしく焼き上げられた鶏肉+にんにくたっぷりで元気が出る一品
お店の詳細はこちら: チキンカントリー (CHICKEN COUNTRY)fa-external-link
なお「東京エクストリームウォーク100」では「終わったら何を食べよう??」という会話をしばしばしていましたが その時の状況で食べたいものが変わるのが面白かったです。
そして 最終的に身体が欲したものがお肉!!
それでは 次からは「東京エクストリームウォーク100」の計測結果や感想などをまとめていきます。
「東京エクストリームウォーク100」各種計測結果
今回 東京エクストリームウォーク100に参加するにあたり Apple Watchを使用して距離やカロリーなどの計測を行いました。
まずは その結果について みていきたいと思います。
大会のルート(小田原-築地まで)
今回のウォーキングルートは こんな感じです。
前半は海岸線沿いを歩いて 海風が心地良く 中頃には横浜の夜景を堪能。
後半になると 都内の観光名所も堪能できる バランス良く楽しめる場所が盛り込まれたルートかと思います。
ただし 思ったよりも坂道や歩道橋などのアップダウンがあるため 足への負担もそれなりにかかり 後半になると精神的にもダメージを感じる時がありました(汗)。
実際に歩いた距離/消費カロリーなど
東京エクストリームウォーク100を歩ききった結果
総消費カロリー: 5,016kcal(40歳女性の場合)
となりました。
途中 トイレに寄り道したり コンビニで買い物をしたりはしましたが 道に迷うこともなく4km以上距離がオーバーしているのは...
ルートが...
ちょっと長かったのではないかと...
特に 第2CPの横浜市児童遊園地 遊具広場に向かうまでの 敷地内移動分の距離がカウントされているかが怪しい...
後になると この距離のズレも笑い話になるんですけどね(笑)。
そして 総消費カロリーもすごいことになりました!!
どうりで 食べても食べてもお腹が空いてくるわけですね。
歩いている最中 コンビニにもたくさん寄り道して こまめにカロリー摂取をするようにしていましたが それでも"今 何を食べたいか"という話ばかりしていた気がします(笑)。
100km歩くのは どれぐらい辛かった??
それでは 東京エクストリームウォーク100に参加して100km歩いてみると どれぐらい辛い...と感じるのでしょうか。
これは 普段の運動量によっても変わってくるかと思うので 僕たち夫婦の運動量を参考にみていきたいと思います。
- ランニング歴: 4年
- 夫婦で週末10km程度 その他に週1-2回5km程度のランニングが習慣
- 毎年10km+ハーフマラソンに出場
- 今年初めてフルマラソンに出場
- 今回初めて100kmウォークに出場
上記の2人で 今回100km歩いてみたところ その辛さは 2人ともフルマラソン以上!!との結果となりました。
フルマラソンと比べると 100kmでは単純に距離が倍以上になるため 肉体的にも負担が大きくなります。
それに加え 第2CP(55km地点)辺りから 精神的にも辛くなってきました。
辺りがすっかり暗くなった中 残り45kmと言われても...まだまだ 残り半分もあるかと思うと 本当に先が長く感じられました。
特に 普段ランニングがメインの方であれば 距離がなかなか進まないことによる精神的な負担が大きくなるかと思います。
この点については 事前に歩く練習をしっかり取り入れることで 距離が進まないことを受け入れていく(=ウォーキングの速度感に慣れる)ことが大切だと感じました。
そして 1つ実感したことはランニングとウォーキングでは 全然違うスポーツだということ(汗)。
これからも 今回の経験を元に 適宜ウォーキングの練習も行なっていきたいと思います。
なお 具体的に生じた身体の不調としては 50km前後より
私: 太ももとふくらはぎの筋肉疲労 右股関節痛 右足外側に痛み
が生じました。
幸いなことに 今回は 足指にスポーツワセリンを塗ったり 靴下を清潔なものに履き替えた結果 マメができることはありませんでした。
後日に疲れを残さないための方法
2人とも 東京エクストリームウォーク100を歩ききった後には 両足の筋肉の張りがとても強く 数カ所に関節痛もみられるようになっていました。
事前の山手線一周練習で "100kmってどれぐらい過酷なんだろう..."と恐ろしくなっていたため できるだけ翌日への影響を残さないよう 大会前より下記の点に気を付けるようにしました。
- 定期的にアミノバイタル摂取(ウォーキング前中後)
- 信号待ちを使って こまめなストレッチ
- ASとCPでの簡易的なフットケア(セルフマッサージや消炎ゲル スポーツワセリンの塗布 清潔な靴下へ履き替え)
- ASとCPでの鍼治療を活用する(1度しか体験できませんでしたが(汗))
- 痛みに対して消炎鎮痛薬の内服(処方薬ロキソニンを使用)
- 歩いている最中 適宜SAVASでタンパク質補給
- ウォーキング後 お肉でタンパク質補給
- ウォーキング後 十分なストレッチ
- 入浴時 両足にお湯と冷水を繰り返して当てる
- トリガーポイントを使って筋膜リリース
- 早寝をして 筋肉の修復に務める
- 大会翌日は休日とし 体調の回復に務める(専門家によるフットマッサージの利用)
上記に気を付けることで 翌日の両足のコンディションは 歩ききった直後に比べると改善しましたが 動く時に"あいたたたたたた...!!"とはなってしまうレベルでした。
特に しばらく座っていた状態から急に立ち上がろうとした時 両足を痛めていることを忘れている状態からの不意打ちの筋肉痛+関節痛に 何度もびっくりさせられました(汗)。
このため 普段の運動量が少ない方は 翌日(あるいは翌々日まで)休み希望を入れるなどして しっかりとスケジュール調整をされることをおすすめします。
わが家で大会の際にお世話になっている アミノバイタル
わが家で普段から愛用している 筋膜リリース用のトリガーポイント
こんな感じで 足底やふくらはぎあたりをコロコロするだけで 足が軽く 楽になりますよ。
まとめ: 自分の限界は きっと「自分の想像」以上だ
今回は 東京エクストリームウォーク100 後編ということで 横浜を過ぎた地点からゴールまでの様子と 実際の計測結果や大会の感想をお届けしました。
この辺りになると "眠さ"と"変なテンション"がループで押し寄せてきました。
身体は すごく疲れている
→精神面から 無理やり盛り上げようとする
→盛り上がらず 身体がより疲れて眠くなる...のエンドレスです(汗)。
しかし そこを超越した先にゴールがあり 何とも言いがたい達成感を味わうことができました。
今まで参加した中で最も過酷な大会でしたが...
徐々に「また出たい」と思い始めている 自分たちがいます。
きっと あの達成感を味わってしまうと 同じレベルの達成感を求めてしまうのでしょう。
なお 今回 無事に完歩できたのは 企画運営スタッフやボランティアの方々 一緒に参加された皆様のおかげだと思っています。
応援の声かけに どれほど元気をもらったことでしょう。
同じゴールを目指して歩いている人たちを見て どれほど勇気づけられたことでしょう。
この場を借りて 心よりお礼を申し上げます。
そして 2022年5月14-15日「東京エクストリームウォーク100」開催決定。
大会概要は こちらにまとめました。
大会概要をつかんだら 長距離ウォーキングの持ち物もチェックしましょう。
また 大会前の長距離練習におすすめなのが「山手線一周」
わが家の大会前の恒例行事になっています。
準備物品やエイドのタイミング 歩行ペースなど 参考になれば嬉しいです。
それでは 本日もお付き合いいただき ありがとうございました。