2015年7月 1US$≒124円
こんにちは えだ旅(@edatabi_jp)です。
アメリカでぜひしてみたかった レンタカーでのグランドサークル周遊。
その途中 The Wave(ザ ウェーブ)の抽選に臨むため カナブという町に滞在していた数日間。抽選に参加後の日中の空き時間を使って 近隣の国立公園をトレッキングしていた 僕たち。
そんな今回は グランドサークル内の国立公園2つ目。奇岩が立ち並ぶ様子が圧巻な Bryce Canyon(以下 ブライスキャニオン)国立公園のトレッキング情報について まとめてみました。
この記事の目次
ブライスキャニオン国立公園とは
ユタ州南西部にあり 1928年に国立公園に指定されました。近くにあるザイオン国立公園やグランドキャニオン国立公園と比較すると 訪問者が少ない穴場の国立公園です。
また この辺りの国立公園 州立公園では珍しい 独特の奇岩(土柱)が多く存在する場所です。
どうして このような土柱が多く存在するようになったかというと 標高が高いこの地域は 冬はとても冷え込み 大地に氷が形成されます。このため 風や水による侵食だけでなく 氷の侵食によって 奇岩が形作られました。
ちなみに ブライスキャニオンという名前は 1875年にこの地に定住したブライスさんご夫妻に由来するとのこと。彼らは この地の厳しい環境の中 開拓を進め 後世に貢献したご夫婦だそうです。
ブライスキャニオン国立公園HP: Bryce Canyon National Park (U.S. National Park Service)
ブライスキャニオン国立公園のベストシーズン
ブライスキャニオン国立公園のベストシーズンは 4-5月の春と10-11月の秋と言われています。
どちらも気温が安定しており トレッキングしやすいためです。7-8月は日中の気温が30℃を越え 熱中症に注意が必要です。冬は 標高が2,000mもあるため 積雪もあり かなり冷えこむことになります。
ブライスキャニオン国立公園への行き方
ブライスキャニオン国立公園までは ラスベガスから416km ソルトレイクシティーから428kmとほぼ同じ距離にあります。
しかし どちらからもそれなりに距離があるため ラスベガスやソルトレイクシティーからの日帰りトレッキングは難しいかと思います。
ブライスキャニオン国立公園の地図はこちら↓
ラスベガス以外の場所からであれば 最寄りはカナブという小さな町になり その距離は120kmです。僕たちはカナブの町でキャンプを行いながら ブライスキャニオン国立公園に日帰りトレッキングに訪れました。
カナブは小さな町ですが 周囲にはザイオン国立公園などもあり グランドサークルを周遊するにはおすすめの滞在場所です。
関連記事グランドサークル The Wave(ザ ウェーブ)の抽選とKanab(カナブ)のキャンプ場情報
ブライスキャニオン国立公園 入園料
ブライスキャニオン国立公園の入園料:
1.自家用車(15人以下)→1台あたり30US$/7days
2.オートバイ →1台あたり25US$/7days
3.徒歩/自転車 →1人/1台あたり15US$/7days
4.国立公園年間パスポート→80US$/1year(Annual Pass)
僕たちは グランドサークルを周遊予定だったため 国立公園年間パスポートを購入しました。
アメリカの国立公園は どこもおおむね20-30US$の入園料がかかります。このため 3カ所以上の国立公園に行かれる場合は 国立公園年間パスポートの方がお得になります。
アメリカ国立公園 年間パスポートについて
ブライスキャニオン国立公園のトレッキングルート
ブライスキャニオン国立公園には 魅力的なトレッキングルートがたくさんあります。
その中で もっとも有名で 一般的なルートは 4つの展望台(Sunrise Point(サンライズポイント),Sunset Point(サンセットポイント),Inspiration Point(インスピレーションポイント),Bryce Point(ブライスポイント))を歩く リムトレッキングです。
このトレッキングルートが人気な理由としては 各展望台ごとに 違った角度で さまざまな奇岩の表情を満喫することができるということ。
ブライスキャニオン国立公園の見所は 崖下の奇岩です。このため 崖上から奇岩を眺めるのが一般的な楽しみ方です。実際に訪れてみて 僕たちもその楽しさを実感しました。
また 体力に自信のある方は Sunrise PointからSunset Pointへ崖を降ってトレッキングするのも良いかもしれません。
僕たちも トレッキングしてみましたが 奇岩を下から見上げると また違う味わいがあります。奇岩1つ1つの大きさ 迫力がより感じられるかと思いますよ。
ブライスキャニオン国立公園内の地図はこちら(一部抜粋)↓
僕たちのトレッキングルート:
General Store(ジェネラルストア): 車を停車
↓
SunrisePoint
↓ 崖を下りるトレッキングルート
Queens Garden Trail(クイーンガーデントレイル)
↓
Wall Street(ウォールストリート)
↓
Sunset Point
↓
Inspiration Point
↓ フリーシャトルバス
Bryce Point
↓ フリーシャトルバス
General Store
僕たちは 上記のようなトレッキングルートで ブライスキャニオン国立公園内を楽しみました。4つの代表的な展望台をくまなく回る欲張りコースでしたが 3時間30分程度のちょうど良いトレッキングでした。
園内には 無料のシャトルバスが走っているので そちらを活用し 展望台だけを見て回ることも可能です。
ブライスキャニオン国立公園 トレッキングで準備したもの
さまざまなトレッキングルートが準備されており 比較的自分の体力に合わせたルートの選択肢が広く 体調に合わせて無料バスも利用しやすい ブライスキャニオン国立公園。
このため 距離の長い 時間のかかるルートを選ばなければ そこまで本格的なトレッキングの準備をしなくても楽しめる場所かと思います。
とは言え トレッキングが大好きな僕たちは 少し長めのトレッキングルートにしたため 比較的しっかりと準備を整えて向かいました。
僕たちが 実際に持って行った物は 以下になります。
行動食など
・2L程度の水分: トレッキング中の水分補給用。
・軽食: トレッキング中に糖分 塩分を取るため(HARIBO ジャーキー など)
・昼食: トレッキングの距離/時間が長いルートの場合のみで可(サンドイッチなど)
服装(動きやすいもの)
・Tシャツ 長ズボン: 速乾性の高いものが良いです
・帽子: 日よけ 熱中症対策にもなります
・サングラス: 岩の照り返しが眩しいです
・歩きやすい靴: スニーカーなどの運動靴であれば問題ないです
その他
・デイバック: トレッキング中に両手が空くと安全です
・カメラ: 綺麗な景色を 記念に撮りましょう
ブライスキャニオン国立公園 トレッキングの様子
さぁ いよいよトレッキングの開始です。
車をGeneral Store近くの駐車場に停めて Sunrise Pointの方へ向けて歩き出します。
ブライスキャニオン国立公園も トレッキングルートがきちんと整備されており とても歩きやすいです。危ない足場もないため スポーツサンダル(僕たちはchacoを愛用)でも平気でした。
ただ 雨が降った場合は 滑りやすくなりますのでご注意ください。
トレッキングルートの道幅も広く作られており 体格の良い方とすれ違う時にも問題なかったです。
Sunrise Pointからの眺めです。
徐々に奇岩が見えてきました。
Sunrise Pointである程度全体を眺めたら ここからは少しずつ崖を降っていきます。
長い年月が作り上げた 石の芸術たちです。
"なんで こんな風な形になったのだろう?"なんて トレッキングをしながら 2人で想像をしては会話が弾みます。
トレッキングルートには こんな風なトンネルもあります。
トンネルを抜けると...
見事な奇岩を下から見上げることができます。
なんだか 今にも崩れてきそうで怖いですね。
この辺りでは ただただ上を向いて歩いていました。
奇岩と記念撮影。
なんだか 徐々に奇岩が巨人のように見えてくるから不思議です。
この辺りは Wall Streetです。
左右を高い岩の壁に囲まれているため 圧迫感があります。また 日陰なため涼しく トレッキングで徐々に暑くなってきていたので 心地良い場所でした。
Wall Streetを抜けた後は Sunset Pointに向けて 崖を登っていきます。
登りが続くので少し大変かと思いますが ここは一踏ん張りです。
崖の上に戻ってきました。
ここからは Sunset Point→Inspiration Point→Bryce Pointと見て回りました。なお 僕たちは Inspiration Point-Bryce Point間は シャトルバスを利用しました。
なんとなく 出来もしないヨガのポーズをとってみました。
最後は ブライスキャニオンの奇岩と一緒に記念撮影。
3時間30分のトレッキングでしたが 雄大な景色を眺めながらのんびりと歩けたため とても満足することができました。
まとめ
今回は 奇岩が立ち並ぶ ブライスキャニオン国立公園のトレッキング情報をお届けしました。
ザイオンのダイナミックな岩壁とは違い 1つ1つが繊細に作り込まれた様な岩柱が立ち並ぶ姿は これまた別の意味で圧巻でした。どちらも違った魅力があるため 時間がある方はどちらも回られて 比べてみるのも面白いかなと思います。
ザイオンのトレッキング情報
それでは 次回は 世界でも珍しい 岩のアーチがいたるところに点在する アーチーズ国立公園についての情報をお届けしたいと思います。近い将来崩れてしまうかもしれないと言われている 絶妙なバランスで成り立っている岩のアーチ。
アメリカの自然は まるで映画の中のような 想像を超える景色を 僕たちに観せてくれたのでした。
次回記事
グランドサークル総集編
それでは 本日もお付き合いいただき ありがとうございました。